昨日の夕方メールが。

「今日は何時に帰ってくるの?」

マツからだったのでビックリした。
二度とメールなんてしてこないと思った。

「7時くらいかな」

「今ユマ子ん家着いた。
 玉ねぎ1個もらうね」

なにそれ、持って帰って新しい部屋で彼女に何か作ってもらうのかしら
(↑ものすごい被害妄想&妄想ぶっとびすぎ)
と思って無視してしまった。

6時半くらいに帰ったら、マツが真っ赤な顔をして寝ていた。
ちょっとしんどそうにも見えたけど、ぐっすり寝入っているように見えた。
もう居ないだろうと思ってたのに居たから、変に嬉しかった。

寝ている様子を見て
最近わたしの意地悪やわがままがひどかったから、彼はよっぽど疲れてたんやなぁ、って思った。起こしたら可哀想って思った。

キッチンに行ったら、
ラーメンを作った跡があって、玉ねぎはコレに使ったのか、と思った。

ご飯の用意をしようと思って
「今からご飯作るけど、食べて行く?」
と聞いたら
うっすら目を開けて「ウン」と言った。
作ったところでまだまだ寝ていたそうだったので、
まだ作らずに用意だけして9時くらいまで寝かせておくことにした。

彼の隣に横たわったら、やっぱり可愛くて、可愛くて、触りたくなった。
頭を撫でたくて、抱きつきたくて仕方がなかった。
でもダメって思ったから、彼の隣に寝転んで読みかけの小説を読み出した。

寝ていた彼が寝返りを打ってわたしの方を向いた。
わたしが真横にいるのを見て、安心したような顔をしてまた眠ってしまった。

その表情を見たらわたしも安心してしまって、
少しだけならいいかなって、いつも触っていた彼の指にある小さなタコを撫でてみた。
彼はピクっと動いて、その後また寝てしまった。
だからそのまま指を触り続け、手を繋いで小説を読み続けた。

9時になったので起してご飯を食べた。
彼は絶対、わたしが作るご飯が大好きだ。
もしかしたら彼はどこかでわたしの料理を食べることは当たり前のことだと思っているのかも知れない。

食べている間、わたしたちは不思議と仲良しだった。
相変わらずわたしに甘えたようなことを言ったりもした。
やっぱりわたしたちには距離が要ると思った。

「さっきな、顔真っ赤にしてしんどそうに見えたし、寝入ってたから
 風邪引いてるんかなって心配した。最近わたしの意地悪やわがままが
 酷かったからかなぁって。」

「そうじゃ!心配しろ!お前のせいで体調メチャクチャじゃ。
 俺はお前のせいで風邪引いたんやけ大事に扱えよ。
 俺は王様じゃ。お前は召使いじゃ。」
なんて言っていた。
こんな風にいつもみたいに話せる思ってなかったから、また安心してしまったし油断もしてしまった。

 
ところで彼の引越し先、彼の仕事場が天王寺にあるので、新しい部屋は天王寺なんだと思い込んでいた。
彼は何度か引越しをしているけど、いつも会社がある天王寺の近くを転々としていたから。

新しい部屋がどこかなんて聞いても教えてくれるわけもないって思った。
でも荷物もたくさんあるし、時間も遅くなって来たし気になった。

「ねぇ、天王寺に帰るんやろ?荷物まだいっぱいあるのに、
 こんな遅くにどうやって天王寺まで運ぶの?」

と聞いた。

「天王寺?俺が天王寺に住むと思ってんの?」

聞いたら、はっきり教えてくれなかったけど、
どうやら近所に住むみたい。
歩いて行くには遠いけど、沿線は同じで、自転車で20分かからないところなんやって。

わたしの思い込みかも知れないけど、
彼はワザとわたしの近所を選んだような気がした。
本当はずっと私の傍に居たいんじゃない。

だって嬉しそうに言ったもん。

「○○(←地域です)を歩いていたら会えるかも。
 △△(←地域です)を歩いていたら会えるかも。」
って。

○○は私の会社があるところで、△△はわたしのバイト先があるところ。
ちなみにマツは正月明けくらいに一度、わたしに内緒でわたしのバイト先にスロットしに来てたって。
証拠にウチの店のコインを見せてきた。
(わたしは全然気付かんかってんけど、向こうはわたしが働いてるの見てたらしい)

ついこないだまで、そんなに△△の近辺のこと詳しくなかったのに、
昨日やたらと△△駅近辺(特にわたしのバイト先の近辺)を詳しく話し出したから、多分その駅の近くなんやと思う。

だって前にマツがバイト先に来たという日にはなかったお店が27日にオープンしたんやけどそのお店のこと話してたし
自分がその辺に引越ししたから散策したんやと思う。
そしてわたしがいつバイトに入っているのか、時間帯とかも詳しく聞いてきた。

何か、もう、可愛くて愛おしくて仕方なくなって、

「マツ、わたしから離れたくないんやろ?
 なぁ、本当のこと、言ってみ?正直に言ってごらんー。」

と言ったら、
嬉しそうに笑って

「ほんまにお前は幸せやなー。そう思いたいなら思っとき。
 そう思ってユマ子が幸せならそれでいいじゃん」
って言われた。
もうそれが本当でも嘘でも構わない。

そこまで教えてといて詳しい住所は教えてくれなかった。
もちろんわたしだって行かせてなんて言えないし、期待もしてなかった。
彼だって、こんなことになったのに呼べないだろう。
(どうやら彼女はいないみたいやけど。)

「引越し大変なら手伝うつもりやったけど、一人でやるんやね?
 ・・・マツさぁ、大学卒業してから今まで4回引越ししてるやろ?
 その内3回はわたしが引越し作業一緒にやっててんで。覚えてる??」

「・・・。そう言えば、そうじゃなあ。
 やっぱりお前、俺がおらな生きていけんのやなぁ。」
と嬉しそうに言ったから

「ハァ?!逆やろ!アンタが、わたしが居なきゃ生きてけないんよ。
 気付いてるやろ?ほら、正直に言ってみって言ってるやん!」
と言ったら、また嬉しそうに笑った。

まんざら否定も出来ない、って言うようなその顔を見て、
本当にこの子はわたしの赤ちゃんやな、って思った。

これくらいの距離が一番いいのかも。
わたし、二度と会わないつもりやったけど、・・・ちょっと無理みたい。
向こうも同じようで、結局私らって両想いみたいなの。

わたし何ヶ月か前の日記で

「お互いが好きなら両想いで、
 お互いが嫌いならそれも両想いで
 お互いがどうでもいいならそれも両想い。
 お互いが、相手を同じ位置に置いてるならどんな位置であろうと
 両想い」
って書いてて、今でもそう思ってる。

マツとわたしは
「好きやから愛おしいけど、一緒にいすぎるとしんどくなる。
 その時は見たくもない、って拒絶したいくらい憎くなるけど
 やっぱり人生においてきっぱりお別れするのは無理で、
 相手のダメな部分もしんどい部分も、その時は嫌いなんやけど
 少し間をおけばそこも相手の一部分として妙に受け入れてしまう。
 かと言って、ずっと一緒にいるのは無理。でも特別で、大事」
と言う、そんな感じなんやと思う。

マツはわたしのマイナス思考な面や、根暗な部分が大嫌いなんやけど、
どこかで
「でもこいつはこういうやつなんやよな」
って半ば呆れと諦めと、そこがわたしの個性って受け入れてくれてる気がする。

11時が過ぎて、マツが
「そろそろ帰るわ」
と荷物を用意して出て行こうとした。

さっきまで仲良く喋れていたのに、
わたしはだまって下を向いてしまった。

泣きそうになったから。

ずっと下を向いていたら、まるで猫にそうするように
わたしのあごを撫でた。

「会いに行くから。お前の店にまたスロットしに行くし、
 会いに行くから。な?
 たくさん会うと思うで。いっぱい会いに行くで。」
と言った。

きっと、本当に近所なんやわ。。。
絶対自分でそういう場所を選んだんやわ。

「荷物な、やっぱすぐに全部は無理やから
 ちょっとずつ持って行ってもいい?
 2月入っちゃって、ごめんね」
って言って出て行った。

次の日(つまり今日)も荷物を取りに来ることはわかりきっていたから、
一度締めたドアを開けて、顔だけ出して、エレベーターを待っていた彼を涙を溜めたまま上目遣いでにらんでやった。

「明日の晩御飯は、鍋やで。」
と言ったら、
ちょっと困った顔して

「明日はユマ子のいる時間に来るかどうかはわからんなぁ」
って言った。

「フン!」
と言ってドアを閉めてやった。

部屋に戻って、こたつに目をやったら。。。

 
 
わたしの部屋の鍵を忘れて帰りやがった。

わたしのいる時間にしか部屋に入れへんやんけ。

環境は変わったけど、結局こんな感じ。
わたしはどこかでまだ、触りたいって思う。
彼にもそれがないかと言うと、多分、全くないとは言えないんやと思う。

昨日、彼がこのまま泊まるって言ったら許しそうだった。
抱きついてきたら、許してしまいそうだった。
やっぱり新しい部屋解約して、また一緒に住めばいいのにって思った。

彼が新しい部屋にわたしを入れてくれたら、
また甘えてしまいそうだったし、彼も甘えてきたとおもう。
そこを、彼が、ちゃんと線を引いてくれたような気がする。

まだ、わからんけどね!

とにかくやっぱり、可愛いやつなの。
可愛すぎて、お別れには違いなくても、昨日はニコニコして眠れたから、良かったとおもった。

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