乱心、心揺らぐ

2007年1月22日 松花
頭に来るとか、呆れるとか、なにか期待するとか、本当は嬉しいとか
どの言葉も当てはまらない。

彼は確か11日から出張に行ったはずだ。
彼の言った言葉は

「1週間から10日くらい出張入れるから
 その間、荷物、ごめんね」

1週間経った時点でなんの連絡もなかった。
出張は1週間ではなく、10日なんだなとおもった。

20日になってもなんの連絡もなかった。
さすがに、10日経ったら、いつ荷物取りに行くとか、
なにかしら連絡があるとおもっていた。
期待と言うよりそれは礼儀であり常識だとおもった。

20日の夜9時過ぎ、バイトが終わって携帯を見たけどやっぱりなにもなくて
頭にきて、彼のメモリーは、消したが実は何かの時のため、
と普段絶対触らないような携帯の機能のところにアドレスだけ入れておいた。

「10日経つのに、連絡ないけどどうするの?」

返事なし。
大分頭に来た。

12時前になって
「明日用事があるから一旦帰るね」

用事ってなに?
一旦ってなに?
帰るってなに?

それを聞くと長くなりそうだったので
「明日わたし1日中予定があるから家にいないので、
 もし何かあったら置手紙しておいてください」
と返信をした。

「わかった」
と一言だけ返事があった。

そして、受信メールも送信メールも、そして携帯の片隅に入れてあったアドレスも消した。

昨日、夕方までバイト、それが終わったらジムで来月のイベントの説明会、その後友達とご飯を食べに行くという予定だった。

女3人での飲み会は楽しくてそれはそれは盛り上がっていた。
7時に始まって10時半までずっと笑っていた。
10時半にそろそろ帰る?と携帯を見たらメールがきていた。
「もしかして」とおもって見たらマツからだった。

「今日終電くらいで帰るね」

意味がわからなかった。真剣にわからなかった。
今家にきていて、わたしが帰るのを待って、終電でどこかに出て行くと言う意味なのかな、と本気でおもった。

でも一緒にいた友達は
「違うやろ。ユマ子の家に、終電で帰るってことやろ。」

「そんなわけないやん!わたしの言ったこと、通じてないってこと?!」

「多分、通じてるんやとおもうよ。ただ、向こうが信じたくないんやとおもうよ」

「・・・。」

わたしは
「よく意味がわからんけど、今夜泊まるところは
 ちゃんとあるんやんね」
と返した。

11時半すぎに家に帰ったけどやっぱり彼はいなかった。
わたしはすぐにお風呂に入った。
お風呂から出たら着信が入っていた。
登録していない番号だった。
マツしかいない。

かけたら出なかったのでもう放っておこうとしたらまたかかってきた。
電話に出たらやっぱりマツだった。

「今○○駅(←うちに2番目に近い駅)に着いてんけど、
 こたつでも寝ちゃいけん?こたつでいいんやけど」

「前に、一緒の部屋にいるのも無理って言ったやろ?」

「じゃあいけんてことやんな?」

「はい」

「はいとか言うなや(笑)わかった。じゃあどっか泊まるわ」

「はい」

わたしが「はい」と他人行儀な言葉を遣ったのが傷ついたようだった。
困ったように笑いながら「はいって言うなや」って言った。
最後にまだ彼はなにかいいたそうだったのを感じていたけど、
「はい」と言ってすぐに切ってやった。

自分がどうしたいのか本当はわからない。
ただ、こうやってはねつけていかないとまた同じことが繰り返されるだけってわかるので、そうしている。

マツがなにを考えてなにをおもっているのか
大丈夫なのかこれからどうなっていくのか
本当は少し知りたいけど
知ったところでなんにもならないので関わらない。

本当は、
わたしは今、色んな感情に取りまかれているのだけど
どのひとつにも気付かないようにしている。
気付いたらきっと、心や頭が破裂しそう。
努めて平静を保つようにしていて、何だか自分が無機質な人間という感じだ。

昨日もなにかを感じていたけど気付かないふりした。
なにかを考えようとして気付かないふりした。
早く寝てしまえばいいとおもった。

起きたら朝がきていたのでほっとした。
彼は今日、わたしのいない間に部屋に来るのだとおもう。
今までのわたしなら内容がどうであれ絶対置手紙をしていた。
でも今日はしなかった。

わたしの中で彼はもう存在していないかのような、そんな部屋を作っているから。

実際彼の荷物が廊下にある間はそういうわけにもいかないのだけど。

彼も早く現実を見たらいいのに。

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