好きでもない男性と付き合ったことがあります。
2回あります。

1度目は断っているのに余りにも毎日しつこく告白をしてくるので
面倒くさくなって、
この毎日かかってくる鬱陶しい電話を断たせるには、「ウン」と言うしかないと思い、ある日つい、OKしてしまったのです。
前からずっと知っていた男友達で、はるか昔には憧れを抱いていた相手だったので、何となく無視できなかったのです。
だけどやはり1ヵ月半で自然消滅しました。

2回目のそれは、タクちゃまとお別れした後すぐに出来た彼氏のKくんです。
タクちゃまと付き合ってる時にタクちゃまの働くサロンに何度か行っていて、その時にいつもタクちゃまと一緒にわたしについていたタクちゃまの先輩です。
女の子の様な綺麗な顔をしていました。

タクちゃまと別れた時のわたしは最悪で、今となっては本当に恥ずかしいのですが自傷症のような感じになっていまして、自分を責めて思い出したかのように、罰のように腕を切ったりしていました。

タクちゃまと別れたくなかったのに別れようって言ったのはわたしで、
その別れはわたしから切り出したことなのに、寄りを戻したいのはわたしで、それを拒否するのはタクちゃまでした。

精神的におかしくなっていたのですが、
とにかくタクちゃまと2度と会えなくなるのは嫌だと思い、
別れた後も1度だけ、元気なフリをして、サロンに行きました。

その時もタクちゃまとK君がずっと2人でわたしについてくれました。
わたしが初めてそのサロンに行った時からタクちゃまに言っていました。

「今日タクちゃまと一緒にやってくれたK君てかなりイイ子やなぁ。
 わたしタクちゃまと付き合ってなかったら、好意持ってたかも。」

タクちゃまは確かに真面目で好青年でいい人や、と言っていました。
ちなみにタクちゃまのサロンでは、仕事に集中できなくなるからできるだけ恋愛禁止、と言うようなところがあり、
わたしとタクちゃまが付き合っていることも、付き合っていたことも内緒で、サロン内では友達という関係にしていました。

タクちゃまと別れてから1度だけ行った時、
それまでに何度か行った時と明らかにK君の態度が違いました。

顔をじっくり見られたり、すごく気を遣ったりしてくれました。
やっぱりイイ子やなぁ、と、こんな子と付き合ったら幸せになるんやろうな、と思いました。

その日の夜です、別れてから、初めてタクちゃまから電話がありました。
まだタクちゃまに未練タラタラだったわたしは何事かと、嬉しくて電話に飛びつきました。

「もしもし?!」

内容は、
K君が、わたしのことを前から気に入っていてずっと紹介してって言われてた、と言うことです。
その頃はまだ私たちが付き合っていたから何とか流していたのだそうですが、
その電話があった日には別れて1ヶ月ほど経ってましたし、
その日のK君はもう、すごく情熱的にタクちゃまにわたしへの気持ちを話したそうです。

タクちゃまは、別れてからのわたしの態度に辟易していたとおもいます。
誰か、他の男のところに行ってくれたら清々する、というのが本音だったと思います。
K君は真面目で優しいから、悪い言い方をすれば、そっちに押し付けてしまいたかったのだと思います。

わたしは絶句しました。

わたしも好印象を持っていたK君に同じように好意を持たれていたことは正直嬉しかったのですが
それよりも、
タクちゃまが平気でK君に連絡先教えてもいい?だとか、何度かやりとりしてデートしてみたら、合うと思うよ、とか言うのが信じられないのと、ショックで、落ち込みました。

わたしがまた電話先で泣いていたら、その空気に耐えられなくなったのでしょう、
タクちゃまは少しつらそうに

「ごめん、これ以上用事ないし、とりあえずKさんには教えるから!
 正直俺ももうこれ以上流すことできひんし。。。」

わたしが返事をせずにいたら電話は切られました。

その次の日に早速K君から電話がありました。
何となく喋っているうちに、その電話が毎日かかってくるようになりました。

その時は恋愛ではないですが、好きになれるかも、とおもいました。
だけど、本当は、K君と付き合えば、タクちゃまと繋がっていられると思ったのがほとんどです。

K君はとても情熱的な男の子で、つい流されて付き合うことにしました。
だけどやはりわたしの気持ちはタクちゃまにあり、それに気付き始めたK君とはギクシャクし始めました。
また、彼はなかなか、難しい環境で育ったため、優しすぎるのと、言ってしまえば、"重い"ことをよくわたしに言いました。

付き合って1ヶ月も経たないのに、「出来れば結婚を考えて欲しい」とか、「来年には横浜に戻らないといけないから一緒に行って欲しい」とか。。。

それ以外にも、イイ子過ぎてわたしには無理でした。
わたしが男性に求めているものをあまり持たない子でした。
段々段々歯車が合わなくってわたしから別れを言いました。
それでも彼は諦めなかったので、最後にはかなりキツイことを言いました。

これは3年ほど前の、初夏のお話です。
その頃にこの日記を始めたのです。
今は消していますが、当時タクちゃまのことばかり書いていました。
実に未練たらしい日記でした。

K君のことを、ほとんど書いたことがありません。
正直わたしの中で、ウエイトが軽いのだと思います。
かわいそうなほど、出てきません。多分1度だけどこかで書いたかも知れない、と言う程度です。

だけど、あれから初夏を迎えるたびに、K君のことは思い出します。
そうすると、やっぱり少しは切なくなります。
今日もふと思い出し、そんな気分になったのでちょっと、書いてみました。

初夏じゃなくても寂しくなると都合よくK君を思い出します。
自信がなくなった時に自分のことをあんなにも一生懸命好いてくれた男性を思い出して少し優越感を感じたいのだと思います。
 

あの夏はすごく暑い夏で、毎日イライラしていたとおもいます。
そんな夏でも今思い出すと、胸がキシキシしてそれなりに愛おしい思い出で、なんとも不思議なものですねぇ。

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