不思議

彼は去年の5月に私の前に現れた

6月の半ばに気になり始めて、でも緊張するから話せなかった

9月に好きとはっきりわかって10月には爆発しそうなくらい好きになっていた

この時、絶対付き合える訳ないけど、もし付き合えたらこの人で最後の恋にしよう、
絶対に相手してもらえるわけないけど、もし付き合えたら、絶対結婚してこの人の子供を産みたい
と思った

そして11月に私が止められなくなって私から近づいた

半年近く片思いしていて全く話せずにいたのに近づいたらすぐに仲良くなった

仲良くなってたった4日めのこと、もう我慢できなくなって私が好きと言おうとしたら彼に、

「待って、言わないで、俺が言うから」

と言われて、言われたとおりにしたら告白されたのだった

　
その時彼に教えてもらった話。

5月に出会って私を見たその日に好きになってくれたって
6月に私が挨拶してきても、緊張してうまく挨拶すらできなかったって
9月に入ってからめっちゃ好きと思って練習の時わたしばっかり見てたって

彼はこう思っていたらしい

「ユマさんが俺なんか相手にしてくれるわけない。
　でも絶対にないけどもし俺が告白して付き合えたら、絶対この人で最後にする
　ユマさんが俺の最後の相手」

でもどうやって仲良くなればいいかわからなかったって。

そんなうちに気持ちが募っていって、
11月に彼の方も爆発しそうになって、

「この日に、呼び出して、告白しよう。」
と決めていたらしい。

私が彼に近づいたのはその前日だった。
好きになった時期も考えていたことも、ほとんど同じだった。

　
結局すぐに私たちは付き合うことになった。
その時、私が思ったのは
「この人を大事にしよう。一生一緒にいられるようにしよう」

そしたら彼も
「この人が最後の人。絶対死ぬまで一緒にいたいから大事にしよう」
と思ったらしい。

　
　
なのにどうしてこんな風になったのか。
不思議で仕方ない。

どちらか一方の言葉や想いが嘘だったのかも知れない。
そうとしか思えない。

もしかすると私が嘘つきなのかも知れない。

同じ時期に恋をして同じ時期に同じことを感じていたのにこんな結末を迎えるなんて
不思議。