(※長いので興味のある人だけどうぞ^^;)

恋愛って相性や感情ももちろんそうやけど、
一番決め手になるのはタイミングやと思ってる。
マツとわたしはそれが完全にズレてるんだな。
 
土曜日、彼はわたしに対して必死やった。
紳士で、誠実で、とても優しかったし、わたしを慈しんだ。

作戦なのかただ寂しかっただけなのかわたしのことを好きなのか、それのどれかはわからないけど
でも土曜日彼に会って思ったことは

やっぱりコイツわたしのこと大好きやな

ってこと。

あの日の彼はわたしを取り戻そうと必死で、妙に、純情な少年みたいやった。

あの日彼はわたしのバイト先を出てから17時〜23時半まで仕事やったらしく、
ご飯は12時からって言われた。
それであの日記は彼を待ってる間に書いたもの。
誘われたお店はわたしの会社の近くに最近オープンしたお店やった。

会ってからご飯を食べている間、彼はわたしに対して真摯だった。
途中でわたしに彼氏が出来たのかとまた聞いた。
それを全て交わした。
そしたら驚くことに、いきなりわたしのバイト先についてかなり詳しく話し出した。
パチ屋の男性店員全員の顔を知っていたし、更にカレー屋にまで、わたしの居ない日に何度か来たことがあるらしい。
(ウチのコーヒーワゴン、パチ屋の隣のカレー屋でコーヒー作るの。ワゴンもしながら、カレー屋のお手伝いもしてるの)
社長や、マネージャーや、調理してるおじさんまでチェックしていた。

彼は、わたしの新しい彼氏がわたしのバイト先にいると思ったようだ。
そんな話を全て交わして、代わりに他の話を沢山して楽しく過ごした。
わたしよりも彼の方がご機嫌に見えた。

お会計となったら
「今日は、ユマ子の誕生会やったの。俺が出すからね。」
と言った。

「そーなの?ありがとう、ご馳走様^^」

外に出たのは1時半。
外は相変わらず土砂降りやった。

「じゃあ」
と言ったら、

「もう1軒、行こ。」

「どこに?」

「キャバクラ」(※ウチの会社、昼はオフィス待ちで夜はネオン街なの)

「ハ?あんたキャバクラとか行かんやん。」

「お前前にキャバクラにお客で行きたいって言ってたじゃん」

「行かないよ、帰るよ、ホラ」

「・・・。ユマ子ん家行く。」

「はっ?!」

「ユマ子とおる。」

「彼女は?怒られるんちゃうん」

「前からおらんって言ってるやん。」

「・・・。それ、ズルくない?アンタん家、タクシーで帰っても2000円もかからんでしょ。帰りなよ。」
(※ちなみにわたしん家には歩いて15分くらいで帰られる)

「ずるいかなぁ・・・。俺ユマ子とおりたいもん。帰りたくない。
 ユマ子ん家行きたい。」

「・・・ズルイやろ。それは充分に。」

「あかんの?俺が部屋に入ったらあかん理由でもあるん?
 誰かおるん?何かあるん?」

ここであぁ、彼氏がおるとか思ってんのかな、
って思った。

土砂降りの中、1つの傘の下で2人で10分くらい言い合っていたら疲れてきて

「じゃあ、一緒にウチに帰ろ。その代わりウチに入ってから
 わたしの体に一度でも触ったら、結婚やで。」

「えっ。じゃあ、ユマ子が俺に触ったらどうなるん?」

「わたしからは触らんよ」

わたし、いつも自分からマツにくっついていってたから
マツはそれを言ったんやとおもう。
わたしはもうそんな気一切なかったから自信があった。
そしてわたしは出張、仕事、バイトでくたくただったのでただひたすらにさっさと寝たかった。

マンションに着いてエレベーターに乗った瞬間彼はとてもご機嫌になった。
ニコニコ笑ってわたしの体をツンツンとつついたりくすぐったりした。

部屋に着いてわたしはすぐに寝ようとした。
すると彼は部屋をぐるっと見て

「何でお前煙草吸わんのにライターがあるん」
と言った。
それは随分昔にマツが使っていたライターだった。
(マツは最近別のライターを愛用してるから過去のそれをすっかり忘れてるらしい)

「アンタのやん」
と言ったら更に

「俺が寝巻きにしてたメンズのTシャツとジャージは?」

「捨てたよ。古かったから」

「誰かが使ってるんちゃうん?だから俺に貸したくないんちゃうん?」

「は?どうしたんアンタ。あれ、ゴム伸びてる上に出てきたから捨てたの」
と答えてさっさと寝ようとした。彼も隣に入った。

すぐに寝るつもりが、彼がわたしの隣で引くほどに緊張しているのがわかった。それにわたしは驚いた。気付いてないフリをしていたけどわたしにまで彼の緊張が伝わってきて疲れそうになった。

その日はすごく寒い日で彼は寒い寒いと言っていた。
わたしも寒かったけどずっとだまっていた。
でも本当に寒くてつい、
「寒い・・・」
って言ってしまったら、その瞬間彼が抱きしめてきた。

そしたら彼の心臓が、あり得ないほどバクバクしているのが丸分かりでわたしは
「ここまでバクバクしてたら、マツ本人もわたしにそれがバレてるって
 わかってるんやろうな。それってきっとちょっと恥ずかしいんやろうな」
って思った。

彼は確実に緊張していた。
まるで初めてセックスをする前の思春期の男の子みたいだと思った。

私は相変わらず彼に背を向けたままだまって寝ようとした。
そしたら彼が
「こっち、向いて。」
と言った。
これでは2ヶ月前のマツとわたしが完全に逆転した状態ではないか・・・。

振り向いたら、
彼は寂しそうな、でも嬉しそうな、安心したような顔をして、わたしの頬にスリスリして、その後わたしの顔を眺めて撫でた。

「寝るよ。」
と言ったら

「チュウしたい。ユマ子、いつも俺にチュウしてって言ってたじゃん。チュウ、しよ」
と言われて、胸の奥がギューってなって黙ってたらキスされた。
その後彼がまたわたしを抱き締めてきてわたしは黙って様子を見ていて彼の好きなようにさせてみたら、

・・・受け入れてしまった。

その日のセックスは今までないくらい優しくて愛のようなものがあって、
途中、ずっと名前を呼ばれた。
それがいいなぁと思ってしまったけど、それでもやっぱりわたしは冷めていた。

「困ったなぁ・・・。」

でもマツはすごく嬉しそうで、わたしの名前を呼んで、色んなことを言った。

終わってから寝ようとしたら、彼はまだ緊張していて眠れなかったようだ。
彼の緊張が伝わってきて、わたしは寝るものの、途中で何度も目を覚ました。
その度に彼と目が合った。

「寝ーへんの?」

「うん・・・。ユマ子を見とる」
と言ってまたわたしの顔をずっと撫でていた。

わたしまで眠れなくなって、見つめ合ってたら、またキスしてきて、
またしてしまった。
彼は一生懸命なんやけど、やっぱりわたしは冷めていて
彼が沢山可愛がってくれているのに頭の中では

「うーん、困った、困った。困ったものだ」

とただ思っていた。
それからずっと彼に背を向けていたのだけど、彼は何度もわたしを振り向かせようとしたり、抱きしめたり、頬にキスしたりしてきた。

時計を見たら5時になっていて、それを見た瞬間ぐったり疲れてしまい、それからはさすがに寝た。
(だってバイト朝10時からやったし)

3時間だけ寝て、マツを起こして、バイトに向かった。
朝、彼はかなり照れているような恥ずかしそうな顔をしていたけどわたしはあまり彼を見ないようにした。
 
 

それでバイトに行ったのよ。
アサピちゃんともキャイキャイ喋って楽しくって、
まぁその間も色々考えてしまって本当にたくさん考えてたけど、
やっぱり、ナイわ、と思った。

昨日の夜マツからメールが来て
「またバイト先に会いに行くね」
と言われて

「うん^^またコーヒー買ってね(笑)」

って返したけど、わたしの中ではもう「ナイ」のんよ。

完全にタイミングがズレているし、
お互いが同じ性格なんやと思う。

「こっちを向いてない相手を振り向かせたい」
のだけど
「振り向かれたら、その時点で満足してしまってそれ以上は重い」
って言う性格。

さー、これからマツはどうでるのかなぁ。
そしてわたしはどこに向かうのだ?

コメント

nophoto
サイヤ人
2007年3月12日18:06

そのタイミングのことを「縁」って言うんだろうなぁ〜

ユマ
ユマ
2007年3月12日19:06

あぁ!そう、正にそうですね。
これって就職にも言えることなんですよね〜。
わたし今の会社には本当にいいタイミングで出会いましたからねぇ。。。

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