入れたいアソコ

2005年3月22日 日常
彼との約束は21時―。
携帯を見るともうすぐだった。連絡はきていなかったが私は家を出た。

彼の家に向かうまでに携帯が鳴った。彼からだった。
「今駅に着いたよ、今からスーパー寄って材料買うからユマちゃんご飯作ってくれる?」
「いいよ」
私はそのスーパーに向かった。

スーパーに着き彼と会った。彼はオムライスが食べたいと言った。
足りない食材だけを買って彼の家に帰った。

20分ほどで晩御飯を作り彼に食べさせた。おいしいと言ってくれた。そういう時の彼の表情が好きだ。
私は何だか試したくなって
「ナオ君、私彼氏出来てん」と言ってみた。彼は一瞬止まってニコっと笑って
「うわーやっぱユマちゃんもてるなぁ!」と嬉しそうだった。ムカッときた。でもその直後彼が続けた。
「えっ、ちょっと待って、ユマちゃん彼氏出来たらもう俺と会ってくれへんの?」
「当たり前やん」
「じゃあ今日は何で?」
「前からの約束やったから」
「えっ嫌や、これからも俺と会ってよ」
何かアホくさくなってきた私は「嘘やで」と言った。彼は
「何だぁ、でもいつかそんな時も来るんやよな・・・」とつぶやいた。
その後は2人でテレビを観たり本を読んだりしていた。

その時だ―。
彼は「離れてるの嫌やからここ来てよ」と言った。コタツの1人が入るところに2人で入る形になった。
彼は嬉しそうに、だけどそのままテレビを観ていた。私は彼の隣に寝転んで本を読み続けた。
何だか抱きつきたくなって彼の腰に抱きついてみた。彼は少しピクッとした。そして私を抱きしめた。それは以前抱き合った時のそれとは全然違っていた。
そのまま彼も寝転んだ。そして私の頭を撫でて私の髪の匂いを嗅いでいた。しばらくそうしていたかと思うと彼はとても切ない声でこう聞いた。
「ユマちゃん、俺がユマちゃんを好きになったらどうする?」
「・・・ご飯いっぱい作りに来たげる。」
「小悪魔やなぁ!もう!」
なぜこの会話で小悪魔といわれるのか全く分からない。
その後彼は続けた。
「でも俺好きになるまでめっちゃ時間かかんねん3ヶ月はかかるもんねー!まだ惚れてないもん!」
「・・・。」
私には彼の気持ちが良く分からない。「うん、うん。」とだけ言っておいた。

12時過ぎに彼は「ビデオでも借りに行こう」と言い出した。
寒いから彼の服を借りたら彼は可愛い可愛いと連呼していた。彼は会うたびに可愛いとか何とか褒めまくってくるので最初は戸惑っていた私も今となっては慣れてしまった。

外を出ると彼の方から手を繋いできた。少し驚いた。今まで何度かデートのようなものをして私が「手を繋ぎたいなぁ」と思っても向こうはそんなこと思ってるように見えなかったから。
手を繋いだけどドキドキしなかった。実は抱き合った時も全くドキドキしなかった。

ビデオを借りて部屋に戻るとアキラから電話があった。少し話して切ったら
「今の男やんな?!誰?どういう関係?」と来た。
「地元が一緒で今の家も近所の男の子。でもお互いただの友達やでー」と説明した。彼の顔は安心しているように見えた。

その後もくっついてビデオを見た。時たま私が腰辺りを抱きしめると彼は私の手を握り、撫でた。
ビデオが終わり、彼も寝そべって私のおなかを抱きしめた。頭を抱きしめた。しばらくそうしてから2人ともお風呂に入った。

その後寝る時、・・・やはり別の布団を敷き出した。私はこの間の教訓を元にあらゆるムダ毛の処理は完璧にしていた。だけど私から「一緒に寝よう」とは言えなかった。

別の布団で一緒に夜を迎えた朝。彼は起き出してからモソモソと私の布団に入り込む。私を抱きしめる。私も当然のように抱きしめる。すると
「おなか減った・・・。ご飯作って」
甘えている。
「・・・。そうだね、私は君のおかんだもんね」
「違うよ!そんな風に思ってないよ!あーーもう!ごめんごめん!」
私は笑いながら布団を抜け出しご飯を作った。

本当は昼ご飯食べたら水族館か中華街に行こうと言っていたのだが起きたのが遅かった上、彼は5時過ぎから模試があったし私もいきなり仕事が入ったので家でずっとゴロゴロすることになった。
その間もくっついたりしたけど二人とも眠くなって昼寝することになった。「寝る」と決まったらやっぱり彼は自分の布団に戻っていった。
・・・。

私はその2時間ほどの昼寝の間に卓ちゃんの夢を見た。どんな夢だったか思い出せない。卓ちゃんが出てきたのは覚えているが悲しくも楽しくもなかった。
彼は「2人していっぱい寝たなぁ」て言うから
「さっき夢に卓ちゃんが出てきた」と言ったら凄い顔をして嫌がった。
「また卓ちゃんか、もういい加減卓ちゃんは忘れろ!」て言われた。
大分彼への気持ちも思い出も風化されている。それを言ったけどまだ彼はプンプンしていた。

5時近くなったので起きて家を出ることになった。2人で並んで自転車をこぎながら私はこんな事を言ってみた。
「彼氏欲しいなぁ」
すると彼は寂しそうに
「多分ユマちゃんに彼氏ができるころには俺ユマちゃんにどっぷりハマッてる気がする」
「何それ?」
「俺もうしばらく経ったらユマちゃんにハマってると思う」
私は全く彼がわからないし何と言ったらいいのか分からなかったので
「へぇ」と言って笑っておいた。
「俺がユマちゃん好きになっても絶対着拒否とかせんといてな」
「せぇへんよ」と笑った。
私は男の人に少しでも「色」が見えたら、そしてそれが嫌だと思う相手だったらすぐに着信拒否・受信拒否をしてしまう。昔からそうで、彼は私のそのクセ?を知っているのだ。

そしてバイバイしてお互い学校と会社に向かった。
こないだより1歩進んだ。でもドキドキしない。私は前より冷めている。彼はどうかわからない。前より私に近づいてきているようでその実、どうかわからない。
本音を言うと2人のタイミングがすでにズレている気がする。
だけど彼のことをこうして考えると言うことはやっぱり私も彼を意識しているからだろうか―。

彼とキスしたいと思わない。セックスしたいと思わない。
「してもいい」とは思う。
だからって今の段階でしたらどうなる?
彼は真面目だからセフレは有り得ない。きっと今の段階でしたら彼は私を避けようとするかも知れない。今の段階では付き合うこともない気がする。
私はあと3ヶ月待つべきか・・・。彼は私に気を遣っている様で本当はとてもわがままなんだ。

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えーと昨日ナオ君家で読んでたのは「蹴りたい背中」です。
今更ですが・・・興味なかったけどナオ君の前カノが置いていったのがあったから読んでみたのだ。
繊細な描写で文章はキライじゃないが感想はうーん、中途半端な終わり方だなぁ・・・とか(笑)
そう言えば蛇にピアスはもっと何が言いたいのか全くわかんなかったなぁ。

小説風に書こうと思ったのになかなか難しいべや〜。

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