イシハラさん(当時46歳)見た目は干からびた亀て感じです。
酷くないです。言い得てます。
働いて10日目くらいにフリーでついた。私はその頃早くも昼も夜も働くのがしんどくなってて既にやる気をなくしていた。
特にその日コンタクトも付けずにメイクもマスカラだけ髪もストレートのハーフアップでドレスも着ずにピンクのコットンワンピでだらだら接客してた。アハ。

しんどくてどの客と何話したかも覚えてなかった。次の日も仕事やのにその後3時までつかされ、その団体皆がチェーンスモーカーで目が痛く真っ赤になった。元々調子悪かったのと寝不足と煙。一緒に入店したカネはなぜかいつも終電どころか12時前に帰らせて貰ってて私はいつも3時とかまで働かされてたからそれにも頭来てて店長に「体調悪いし1週間休む!」と言って休んだ。
その日から4日連続イシハラさんからメール来たが彼の名前も顔も覚えてなく、やる気もなくしてたし適当な返事をしてた。

1週間後店に出て、待機中トイレの前で立ってたら店で仲良くなったユキちゃんが「さっきJちゃんのヘルプ入ったらそのお客さん"ユマちゃんて知ってる?"とか"ユマちゃんは最近出勤してる?"とかやたら聞いて来たよ。」と言うから私はJちゃん知らんし「どの客?」て聞いたけど死角で見えんかった。
そしたらイシハラさんがトイレに来た。客がトイレ行く時女の子もついて行くので、そん時Jちゃん見た。結構売れてる子だったので顔は知ってた。イシハラさんは私と目を合わせんようにしてるのがバレバレ(笑)私が休んでる間に又来て私がいないしメールも冷たいからフリーで入ってJちゃんがついて指名するようになったんやろう。

指名もなく暇だった日いきなり指名が入った。ボーイについて行った席には干からびた亀・・・もとい、イシハラさんが。焦った。名前完全に忘れてたからね。必死に喋った。一切名前呼ばずに2時間やりすごした。思った通り、あの日から私がいなかったからJちゃん指名するようになった。今日もJちゃん指名で来たけどボーイがJちゃん休みって言うから私を指名したと話した。
そんなこたどーでもいいんやけどしばらくしたらイシハラさんが固まったから何?と思い隣の席見たらJちゃんが・・・!!凄い顔でこっち見てました。こえーと思たが元は私の客みたいなもんやし。でも後でボーイに「出勤ちゃんと確認してやー私が取ったと思われたらどないしてくれんねん」と言っといた。だって指名変えの件で喧嘩してる女共を2回見てたから「アホくせー取られる方が悪いやろ」と思いながら見てた私だが自分が巻き込まれるのだけは厭やった。その上Jちゃんは常にNO.1のRさんのお気に入りで、私は他の子はどーでも良かったがRさんはどーも怖くて。

イシハラさんは私の出勤日は毎日来た。独り身が寂しいんやろうなぁと容易く想像出来るその風貌は見る度に切なくなった。この人も酒好きやから飲ませてくれるし、店前同伴もしてくれるしで楽やったけど。
ある日彼から同伴したいと言われ彼のいきつけの沖縄料理屋行った。私は沖縄料理が大好きなので大喜び。でもそんなことしたことないくせに髪なでて来て、気づけばうっとりした顔で見つめてくるし、店のおばちゃんに「最近めちゃくちゃ仲良くしてる女の子」とか訳わからん紹介するしでイラッ。私も私で「又イシハラさんに連れてきて貰います☆」なんて言ったけどさ。終いにはその店で遠まわしにプロポーズされるし。冗談で言われたから流したけど。

店に入らないといけない時間になったので店を出たはいいがこの亀・・・じゃなかったおっさん同伴をデートとカン違っちゃって手なんぞ勝手に繋いできた。鳥肌思ったが私は以前の例を教訓にいかにも商売女!!(凄い表現やな)て格好で行ったので開き直ってそれは許した。営業せんでも毎日来るし。
でも店まで抜ける道は風俗店やラブホが密集してるとこでそのわざとらしい演出がむかついた。だって他の道もあるもん。わざとそういう道選んでこっちの様子伺う浅はかさに辟易した。
店入ってめっちゃゆっくり着替えたった。15分以上遅れて行ったったもんね。ヤツも場所が店になったらいつもの通りやしよーさっきまでの勢いはどこ行った。

その後も毎日指名は続いたが話の内容は段々おかしくなり、毎回告白・・・と通り越してプロポーズになった。正直うざかった。
そんな頃卓ちゃんと城崎へ2泊3日で旅行することになり3日間休んだ。お客達には連絡しなかった。私は元々余り営業するタイプじゃないのだ。そーいうの頑張るの面倒くさい。
旅行から戻り店に戻ったら又皆出張で指名が減った。ちょと焦っててカネと会社でそのネタで喋ってたら
「実は、ユマさんが旅行行ってる間にイシハラさんがユマさん指名で来たんですけどぉ、ユマさん休みやったから代わりに私をユマさんの後輩やからって指名してくれたんですよー。しかも頼んでないのに延長してくれて〜ユマさんの時はいつも1時間か1時間半でしょー私なんて頼んでもないのに君は可愛いから1時間延長!て言われて〜。イシハラさんには内緒って言われたんですけど☆」
とか言われて、うん、やっぱむかついたよ母さん!他に指名取られるとむかつくもんやわ!てか私の顔を可愛いて言ってる男がお前の顔可愛いと思う訳ねーやん!!パッチリ二重が好き言うてたぞ。思いっきり正反対の顔やんけ。・・・とイジワル言うのは実はカネは入店して5ヶ月の間、営業してもしても1回も指名取った事がない子だったのだ。営業もしない私が(素人の癖に)ばんばかばんばか指名取ってるのが内心気に入らなかったようでその頃からカネによく嫌味を言われててちょとむかついてる時期でもあったのだ。ふーん、そんならアンタにあげるよ、でも結構面倒くさい男やで、と思いながらその夜には新しい客をゲットしていた私であった。

それからイシハラさん自体店に姿を現さなくなった。しばらく経って久しぶりにタカノさんが来たのでネタもなかった私はタカノさんに亀、・・・じゃなかったイシハラさんの話をした。勝手にやきもち妬いて指名増えるから他の客の話は使える。
「こないだまで毎日来てる人がいたんですけど私が旅行で休んでる間になんと後輩に浮気してね」とか言ってたら・・・さっきから目の前のテーブルで酔っ払って女の子に甘えまくって迷惑な客はイシハラさんやった!!しかも目が合ってしもた。イシハラさんはわざとこっちを意識させながらそうしてるように見えた。フリーやったみたいやけど完全に私は冷めてしまって(最初からのぼせてないけど)思いっきり馬鹿にした顔してイシハラさん見ながら「目の前にいるあの人がその人やわ。さっきからぎゃーぎゃーしてたのに全然気づかなかった」って言ったら「うーん、あんなおじさんはユマちゃんいは合わないよ」とか言ってた。おめーもな。
イシハラさんはその日は延長もせず帰ったが帰り際こっち見て寂しそうな顔をしていた。そっからぷっつりイシハラさんからの指名も連絡もなく店に現れる事もなかった。いの一番に連絡先を消した。

で12/20前後・・・そう、タカノさんと一緒で電話かかってきた。出なかったら留守電に「クリスマス一緒に過ごしませんか。ユマちゃんが望むなら沖縄でもどこでもつれってあげる。俺貯金だけはいっぱいあるからさー」などと入っていた。幸せな男・・・。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索